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YOSHITAKA DOYA

2010年

  • プラント部

やまやの辛子明太子のベースとなる「たらこ」づくりへの想い

やまやを代表する商品・辛子明太子の原料となる「たらこ」。

すべてのものづくりの起点となる「たらこ」づくりに携わる土谷さんに

仕事の難しさや面白みを話していただきました。

 

『土谷さん、よろしくお願いします。』

 

  よろしくお願いします。

 

『早速ですが、土谷さんがやまやを志望した理由を教えてください。』

 

 

農学部に進学し、自然と食品会社に就職したいと考えるようになりました。子どもの頃から知るやまやには親近感があり、就職活動を進める中で食品会社の基盤となる“ものづくり”に携われると知って迷うことなくエントリーしました。社員の皆さんの人柄の良さも決め手になりましたね。

 

『土谷さんの仕事は、辛子明太子づくりの出発点でもありますよね。』

 

そうですね。私は辛子明太子の原料となる「たらこ」づくりをしています。スケソウダラという魚の卵である「たらこ」は自然のものであり、人間と同じように姿形が同じものは一つとしてありません。卵の色も違えば、形も違いますし、血管のように浮き出ている「血筋(ちすじ)」の巡り方も違います。もっと言えば、プチプチ感などの卵質も違うので、一つひとつの原卵と向き合いながらランク分けするのも私たちの大切な仕事です。

 

 

『プチプチ感も違うんですか!? 自然のものを相手にするのは難しそうですね、、、』

 

はい、難しいですね。同じものが一つとしてないのですべてを良い品質に仕上げるためには一筋縄ではいきません。そこが難しくもあり、面白くもあるところ。探究すればするほど奥が深い世界です。

 

『その奥の深い世界に対して理解が深まったと思えたのは、入社からどのくらい後でしたか?』

 

自分なりに理解の深まりを感じられたのは、入社5年目の頃でしょうか。徐々に上司や先輩と同じ目線で話ができるようになり、自分なりの成長を実感できました。一つの開発案件を任されたことをきっかけに、ようやくスタートラインに立てたという感じもありましたね。

 

現状に満足せず、より良いものづくりに挑戦!

 

『どのような開発案件ですか?』

 

私たちの工場では、辛子明太子の原料となる「たらこ」づくりを進めながらも、より良い「たらこ」へと進化させるための開発を続けています。新しいことへのチャレンジは、成功することばかりではありません。私が担当した開発案件も実際に運用されることはありませんでした。

 


それでも、各部署と連携し、周囲の協力を得ながらチャレンジできた経験は大きなもの。開発案件では、工場での検証やサンプルの準備、資料作成など、必要なスキルを学ぶことができました。特に資料作成では、内容をどのように表現すれば相手に上手く伝えられるかなど、現在の仕事にも役立っています。

 

『ものづくりの現場では常にトライ&エラーが続けられているんですね。』

 

はい。もともと、やまやには「失敗を恐れず新しいことにチャレンジしよう」という社風が息づいています。「とにかくやってみよう!」と上司から声を掛けてもらう機会も多く、振り返るといろいろなことにチャレンジできてきたと思います。そうすると、自分自身の引き出しも増え、後輩に失敗談を交えて教えることもできるようになりましたね。失敗から学ぶことは多く、その経験が成長の糧になっているのは間違いありません。

 

工場長としてさらなるチャレンジを!

 

『土谷さんは今、どんなことにチャレンジしているんですか?』

 

まさに今、工場長という新しい役職にチャレンジしています! 工場長に任命された時は素直に嬉しい気持ちでしたが、その反面、経験が浅いので少しでも早くその立場に追いつかなければと考えているところです。

 

『工場長といえば、一つの工場の責任者であり、全体の指揮官のような存在ですよね。』

 

そうですね。工場運営から生産計画まで全体を見渡し、常に考え、状況判断しながら、舵取りを行います。就任して数カ月の私の場合、今はまだ周囲に頼ることが多く、協力を得ながら情報を集めてより良い判断ができるように努めています。

 

『忙しい毎日の中で、“やりがい”を感じられるのはどのような時ですか?』

 

私がやりがいを大きく実感できるのは、街中でやまやの袋を持つ人を見かけた時ですね。感謝の気持ちとともに、つくり手としてのやりがいを感じます。同時に、これからも安心安全な商品を提供し続けていけなければならないと気を引き締めています。

 

 

『土谷さんが見据える先には、お客様の存在があるのですね。そんな土谷さんの今後の目標を教えてください。』

 

やまやの「やってみよう」精神を実行し、周囲から頼られる工場長になることです。そのためには、今以上に多くの引き出しを持つことが必要。各工場とコミュニケーションを図りながら円滑な業務ができるよう会話を増やすことも大切です。やまやのさらなる発展を支える一員として頑張りたいと思っています。

 

『頼もしいですね! 最後にぜひやまやの魅力を教えてください。』

 

 

個人的には、社員旅行で海外に行けることが魅力です。プライベートではなかなか行きませんから(笑)。日本との違いに驚いたり、現地の食を楽んだり、知らないことに触れる良い機会になっていますね。旅行特有の移動疲れも良い思い出です。


 

一つひとつ姿形が異なる「たらこ」と真摯に向き合う姿勢が評価され、

32歳の若さで工場長に抜擢された土谷さん。その表情は、飽くなき好奇心で満ちていました。

土谷さん、ありがとうございました!

 

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